ついに『使徒XX』シリーズも、第一弾『サキエルXX』の発売を皮切りにスタートしました。 発売日前後に関東地域が大雪にみまわれるなど、いきなり困難にみまわれたりしましたがおかげさまで発売後の販売は順調で、早い店鋪では品切れ、在庫僅少となり再出荷が続いております。 予想以上の大きな反響もいただき、ウェーブにおいても記録的成績を達成しつつあります。 今後も続いて第２弾『ゼルエルＸＸ』以降も続々と発売になりますので、ご期待下さい!!。 【製品化にあたって】 ・使徒XXの企画がはじまったのはいつ頃から？ →ちょうど一年前、忘れもしない2005年の１月21日です。元となった吉崎先生の画稿自体は、そのさらに一年前に描かれたものです。 ・もともとウエーブ主体の企画だったのですか？ →概要のみが決まっていた感じです。初期企画案をおおまかにいいますと、「 吉崎氏によるコンセプトイラストをもとに、ミドルクラスのフィギュアを商品化したい」「パーツチェンジなどのギミックを設ける」「ボックスデザインからトータルイメージを作り込む」「プラモのブックレットのような、世界観を広げる要素も盛り込みたい」これら私達が求めた要素に、『使徒XX』がベストマッチしたわけです。 ・『使徒XX』は、かなり冒険的な企画だと思うのですが実現化までの経緯は？ →ファーストインプレッションが強烈で、これをなんとか実現化したいと思う気持ちとは別に、エヴァ立体物のそれまでの保守的な傾向から見て、その可能性は低いのではという声もありました。ところがガイナックスさんから予想外の好印象をいただきまして、ゴールデンウィーク中に商品化許諾をいただき、思いのほかスムーズに開発をスタートすることが出来ました。

【造形的見所、こだわり、開発裏話】

■A-03 サキエル-XX なんといっても、まずは美しい羽根の塗装表現を見てほしいです。使徒XX最大の特徴である羽根は それだけで本体と同等の労力とコストをかけた部分です。当初より透明パーツ前提でデザインされていて、その美しい仕上がりイメージを余さず実現するために、接着ポイントのダボや三次元的な組み込み、重なりからでる視覚効果など検討を重ねました。製品バージョンは仕上がりのムラを極力押さえるため、 パール彩色範囲を多めにとることになってしまいましたが好みによって色を落していただければ完成品とはまた違った美しいサキエルの羽根を御覧になる事ができるでしょう。 ほかに珍しい裏話としては、生産過程途中でも生産効率アップではなく、 クオリティアップのための分割案や金型追加が中国工場からも提案された事でしょうか。しかもナイショでやってるんですよ（笑）。これには驚かされましたし、現地の方々のクリエイティブな心意気にも感動させられました。

■A-14 ゼルエル-XX ゼルエルXXの見所は、恐らく誰もが胸の透明カバーが気になっているんではないでしょうか（笑）。カバーの下は再現されているのか、とかですね。このパーツに関しては、とくに検討を重ねた覚えがあります。主に、クリアカラーの濃度です。 どこまで透けるのか、透けたらまずいんじゃないか、このくらいなら透けてもいいんじゃないか… ようするに、そういう事です（笑）。ですが残念ながら外れないようしっかりと接着されていますので、諸問題含めてご了承をいただきたいなと。 「第二羽根」と言われるパーツは、もとのゼルエルデザインにはないまったく新規のデザインなのですが、非常に違和感なくマッチしています。ぜひ御覧になって下さい。ゼルエルXXのコアファイターとして、取り外して遊ぶのもお勧めです（笑）。 ゼルエルに関しても大きな羽根がついているのが特徴としてあげられます。大きな羽根をつけた場合に、まずは問題となるのが重心です。時間が立つと姿勢が後方に傾いてしまう。そのために保険として台座に支柱をもうけてはありますが、 基本的にはその支柱がなくてもしっかりと自立するように様々な素材の組み合わせ等によって入念に調整をとっています。この懸案に関しては当初からしかたのないところだと思っていましたが、やればできるものだなと。

【次回に・・・】 ・今後のシリーズ展開について 現在発売中の少年エース3月号にて、使徒XXシリーズ第5弾『アルミサエルXX』が読者応募者全員サービスとして、受注が開始されます。これは一般販売はされず、少年エース誌でしか入手できないレアアイテムとなりますので、お見逃しなく!! またタブリスＸＸ発売の頃（2月下旬）、当WEBサイトにて開発記録第２弾として、開発中にあった裏話を、更にディープにレポートさせていただこうと思っておりますのでお楽しみに！