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はじめに…
Exceed Enthusiast Elite(エクシード・エンスージアスト・エリート)シリーズとは?
こんにちは!開発担当の永見です。はじめに『Exceed Enthusiast Elite』シリーズ、通称EEEシリーズとは何か?についてですが… 「超一流の造形作家を原型製作に迎え、ウェーブがその経験とノウハウを惜しみなく導入し、威信をかけてリリースするレジンキットの最高峰シリーズ。開発エネルギーやコスト等による妥協を排し、考えうる限りの技術の粋を結集、設定にある可動等のギミックを徹底的に再現し、そしてどのアングルで見ても理想的となる外観を極限まで追及して製品化する」 というシリーズです。

これまで1/100バイファム、1/48ザカール、1/60ガリアン等の超人気メカを中心にリリースしてきましたが、あまりに開発するのにエネルギーがかかりすぎるシリーズであった為、しばらくシリーズが休止となっていました。また1/100エルガイムについては、2008年にイベント限定アイテムとして一度リリースしたことがあり、今回、完全新規原型で再び製品化するのであれば決定版としたいと考え、EEEシリーズでのリリースとなりました。

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見どころ① 脚部シリンダーについて
エルガイムの特徴として、まずは脚部、ランダムスレート開閉と内部のシリンダー可動をあげる人は少なくないでしょう。本製品ではシリンダーが伸びた際にシルバーに輝くパーツを再現する為、専用設計のアルミシャフトを特注し、更にスムーズに伸縮させるため、パイプパーツも真鍮で特注しています。またシリンダー伸縮を足首可動と連動させる際、どうしても干渉して足首の可動範囲を制限しがちだった為、構造を検証した上で対策したギミックにしています。

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見どころ② スパイラルフロー収納ギミックについて
エルガイムといえば、変形したスパイラルフローを胸部へ収納するシークエンスも見どころですので、このギミックを再現することも必須課題でした。収納ギミックのための頭部のスライド機構と、それに連動したスパイラルフローを受けるベースの連動ギミック。見栄えを優先しつつ作り難くならないよう再現しています。

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見どころ③ 頭部発光ギミックについて
頭部ガラス状の内側が光るシーンを再現する方法がないか、この点については中々良いアイデアが思い浮かばず、棚上げのまま原型製作を進行していました。原型完成も近づいた頃、スタイリングワークスを中心にプロジェクト中盤より参加していた岬さんから、市販の電池一体の小型LEDを使用するアイデアが出されました。光る部分が穴抜きされたエッチング板を作り起こし、スモーククリアーのパーツで覆うことで発光ギミックを再現するというものです。頭頂部のデザインに、ちょうど分割ラインがあるので、この部分を取り外し式とする事で、デザイン外観を損ねることなく電池切れの際の交換も容易に行える構造となっています。

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見どころ④ バインダーのパネル部分について
表面のパネルについて、原型製作スタッフの一人、柳生さんより「今キット化するならば、ここは当然クリアーパーツでソーラーパネルっぽい表現をしましょう!」という提案をいただき再現しました。デジタル造形ならではの均一なディテールを施し、そして原型の表面についても徹底的に磨きこんでいます。また裏面には設定通り、パワーランチャー2門、Sマイン、スペアセイバー、ランサーが装着可能となっています。

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見どころ⑤ 造形とディテールにこだわったハンドパーツについて
今回のキット化では、ヘビーメタルならではのハンドを再現する事にもこだわりました。こちらも岬さんから「せっかく抜き(生産都合)に造形が左右されないレジンキットなのだから、あの手袋をかぶっているようなヘビーメタル独特のバランスとデザインを追求しましょう」という意見を頂き、採用しています。トータルで原型製作を手がけた市野さんのデジタルによる精密な造型を基本とし、縫い目の様なディテール、シワのモールド一つ一つを、最後は岬さん自身の手作りにより作り込んでいます。

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見どころ⑥ ランドブースター“ライト”について
ランドブースター“ライト”は収納形態も再現可能。翼を下方へたたみ、上部インテークの収納は可動で再現しています。下部ノズルについては、サイズ的な問題で可動としませんでしたが、収納時については組み換えパーツで再現しています。

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見どころ⑦ 豊富なオプションパーツについて
こだわりのハンドパーツは握り手、2種の平手、セイバーorランサー持ちの手の他、更に自前のバスターランチャーを持たせたい人用のオマケの手等をそれぞれ左右分付属させました。武装についてもパワーランチャー3門の他、Sマイン、セイバー、2種類のランサーがそれぞれ各2セットずつ付属。更に繊細で超小型なパーツとなる通常形態並びに収納形態2種のスパイラルフローとパワーランチャー用ケーブル先端のプラグはホワイトメタル製パーツで付属となっています。

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見どころ⑧ スタイリングについて
最後に…今回のキット化で、もっともエネルギーを割いたのは全身のスタイリングです。かつては開発担当である私自身「ヘビーメタルはスレンダーに造形すべき」というイメージがありましたが、今回は放映当時にファンが思い描いていたであろうイメージを探求することからスタートし、様々な先入観に極力とらわれないように心がけました。三面図からポーズ集まで、沢山描かれている設定イラストは勿論のこと、印象的なオープニングからアニメ本編まで、劇中のエルガイムを何度も見直しました。更に多数の実力派モデラーにも意見を聞いた上で数え切れないほどのトライ&エラーと微調整を行って、ようやく完成にこぎつけています。現在、見本完成品を製作している最中の為、その全貌のお披露目は2月27日となりますが是非、ご期待ください!

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1/48 サーバイン原型完成!近日公開!!
※画像は開発途中のもので、実際の製品と異なる場合があります。
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1/24スコープドッグ レッドショルダーカスタム間もなく原型完成!
※詳細は近日公開。
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「1/100ガバメント・タイプ」、「1/100アシュラテンプル」、「1/100バッシュ」発売中止のお知らせ

Producer’s Voice

本シリーズの企画・制作を担当している永見です。
EEEエルガイムの公開直前特集はいかがでしたか?何回トライ&エラーを繰り返そうが、何かまだ出来る事がある気がするなぁ…という思いが脳裏をよぎる度に「修正を検討しましょう」という感じで、じっくりと進めていました。結果、原型師の市野さん、柳生さん、紅緒さん、岬さんを中心に関係者全員の尽力のおかげで、これ以上のエルガイムはないと言えるものが出来たと思っております。感謝!! 是非、ご注目ください。
そして毒島さんのサーバインも遂に原型が完成しました。前作のヴェルビンを経て、果たしてどのようなサーバインが出来てきたのか…。間もなくお披露目出来ると思いますので、是非、ご期待ください。
更にハタさんの1/24レッドショルダーカスタム。これはアンケートでのファンのリクエストから実現したものです。ボトムズファンから絶大な支持を得ているハタさんが、満を持してスコープドッグを手がけました。こちらも残りは原型を仕上げるだけというところまで来ています。もう少しだけお待ちください。

最後に『ウェーブ・プレミアムモデルNEWS!』は今回を持って最終回となります。関係者、並びにファンの皆様のおかげで、ここまで続けることが出来ました。誠にありがとうございました。『ウェーブ・プレミアムモデルNEWS!』は今回で終了となりますが、本企画で紹介したアイテムは、これからもリリースが続いていきます。皆様の期待を裏切らない内容となっておりますので、引き続き宜しくお願いいたします。


プロデューサー 永見浩士

 
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